慈しみプロジェクト隊員 飯澤の今昔

自分が幸せになるためには、まず他人を幸せにすること。 そんな考え方をベースに、営業の仕事は“人の役に立つこと”であると定義して立ち上げたのが、 当社の“慈しみプロジェクト”です。 日頃から「お客様の役に立ちたい」ということをモットーに動いています。 このプロジェクトを中心になって取り仕切っているのは、社長の山田と隊員である飯澤さんの2名のみ。 このプロジェクトをきっかけにした、当社事業へ仕事の依頼がどんどん増え、人手が足りない状況になってきました。 そんな「慈しみプロジェクト」初期メンバーの飯澤さんに、プロジェクトについて聞いてみました。

慈しみプロジェクトのメンバーになったいきさつを教えてください。
飯澤:

僕がこの会社に入社したのが2009年で、当初は飛び込みでマンションのインターネット回線の営業職をやっておりました。 その後、部署が変わり既存客周りの提案営業職をやったのですが、ここで大きな挫折を味わうことになりました。

何があったのですか?
飯澤:

提案営業というものができなかったんです。
今後のことを考えると嫌われたくないとか、断られたらどうしようなどと考え、 自社で売っている商品を提案することが怖くてできませんでした。
物を売るという力が自分にはなかったんですね。
結果として何をどう売ったらいいかわからない、成績が出ない、 その苦しんでいる状態を解決しようとも思わないという状態になってしまい、 どんどん悪い方向へ向かっていきました。 自ずともう辞めようという選択肢になっていったのです。
そして、2014年5月に社長に辞めたいという話しをしました。

そのとき社長はどう思いましたか?
山田社長:

[写真]

私は以前より「人の役に立って、人を喜ばせてこい」ということを言っているんです。 なんでこんなことを言っているかというと、これはプロジェクトのスローガンでもあるのですが、 「自分を幸せにしたいから人の役に立ちたい」と思っているんです。 だけどこのときの飯澤は「人に気に入ってもらう努力」をしてしまっていたんですね。 例えば、お客さんにバカだと思われないように、かっこつけるような態度に専念してしまっていた。 お客さんにいい人だと思われたい、仕事ができない人だと思われたくないということに専念していました。 売れないことをお客さんの責任にして、自分ができない理由を正当化していたんですね。 こういったことをやめて、ただ単純に「人の役に立とう」と努力したら、 飯澤は成功すると思っていたんです。

なるほど。
山田社長:

「人の役に立つ」ことをしたいって言うと、偉そうなことを言っているように感じると思うのですが、 でもそれは自分の幸せのためにやるという話しをしました。 「人の役に立ちたい」という部分だけ言うので誤解されやすいんです。 でも結局は「自分を幸せにするため」に「人の役に立とう」としているだけなんだから、 正直誰よりも欲深いとは思います(笑)。

「人の役に立ちたい」とはそういう意味があったんですね。
山田社長:

はい。あとその他にも目的が1つあって、「幸せとは何なのか?」を皆に今一度考えてもらいたいと思っています。 経営者がそれを理解していないと、社員を幸せにすることはできないじゃないですか。 ですので経営者や役職についている方に「幸せとは何か?」を飯澤から問いかけて欲しいのです。 それと同時に自分を幸せにするために頑張っている飯澤を見てもらって応援してもらいたいんです。 飯澤が幸せになるためにはまず人の役にたたないといけないので、 そういう意味合いで「人の役に立つことを頑張ります」と飯澤に言わせているんです。

なるほど。この話を聞いたときどう思いましたか?
飯澤:

辞めるという話をしている中で、社長から出た話だったんですね。 売るとかそういうことを一切考えなくていいから、 「人を喜ばせる」ために「人の役に立つことを頑張ります」ということを単純にお客さんに伝えてほしい。 それで給料払うから一度やってみなさいと言う話だと僕は解釈しました。
またそのときに「自分のためにやる」というテーマを言われました。 そのために「愛される努力」をすること。 そしてそのために「人の役に立つ」ことをしなさいという話でした。
お客さんには単純に「人の役に立つことを頑張ります」と伝えるだけでいいと言われたんです。 伝えるだけで、初めは「本当に人の役に立ちたい」という気持ちや、 そういう人間になろうとかいう思いはまったくなかったです。

山田社長:

だから最初は言い訳ばっかりだったんですよ。 「本当にそんなふうになるんですかね~」とか(笑)。 でも僕はやみくもに言ったわけではないんですよ。 彼じゃなかったら言っていない。 これをやりきる能力があると思ったんですよ。

どのような部分を見てそう判断されたのですか?
山田社長:

はっきりと物怖じせず物を言うことができる部分ですね。 悪い奴にも良い奴にもなれるような存在感がある。 逆に悪くも良くもならない存在感が無い人っているじゃないですか。 そういう人は無理なんです。 存在感があって周りに影響を与えるタイプの人が良いことを学べば社会に役に立つけど、 逆に悪いことを学んで毒ばっかり社会に撒き散らしてしまったらとんでもないことになると思ったんです。 まさに飯澤は毒※ ばかり学んで毒を撒き散らすような人間だったので、 そういうのを社会に放ってはいけないなと思ったんです(笑) でもそうさせたのは僕ですし、存在感はあったから良くなる可能性はあったんです。 存在感がある人が良い行いをすると中心的な人物になりますよね。 人に影響を与える人。そういう人が僕を助けてくれたら助かるなと思った。 しかし良くならなかったら僕にとっては毒だなと思ったんです。 仮に毒になったとしても教え方が悪い僕の責任だし、 「人の役に立つこと」をすれば「自分が幸せになる」と言い続けているこの考え方が間違いだったということの証明になる。 これもはっきりとさせたかったので、飯澤にやってもらったんです。

※毒とは・・・マイナス思考を撒き散らして、周りの人から希望を奪うの意味

「人の役に立つこと」をすれば「自分が幸せになる」ということを証明するために飯澤さんが適任だったと?
山田社長:

はい。そうですね。

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