慈しみプロジェクト隊員 飯澤の今昔

隊員インタビューの続き(Page2)

スタートしてみてどうでしたか?
飯澤:

このプロジェクトがスタートしたのが2014年5月なのですが 半年の間は、言われてやってはいるけど、 自分の本音でやっているわけではないと分けて考えていたので、 本当にただ言っているだけでした。 社長はそういう人柄だけど僕は社長と違うっていう想いがずっとありました。 正直これで仕事になるとは思わなかったし、 自分はそういう聖人君子ではないというのは常々思っていました。 でもそれでもいいよと言われるのでやり続けました。

山田社長:

僕も彼にこう言ったんですよ。 やる気がなくても、良い人になる気がなくてもいいから、 「人の役に立つ人になります」とお客さんに言いなさい、 良い人になる気がなくてもいいから、 お客さんを喜ばせて感謝してもらうことだけはやってくださいと話していました。 そうすることでお客さんから「ありがとう」という言葉や感謝の気持ちを言われるようになります。 その結果としてもっと喜んでもらいたいという思いになり、 いつかは前向きにできるようになるから、 最初は良い人になる気がなくてもいいから、 ただ人の役に立ってと言っていました。

飯澤:

それが徐々にお客さんから応援してくれるようになってきたんです。

そうなると考え方が変わってきたのではないですか?
飯澤:

そうなんです! そこからもう少し自分の感情を込めて話そうと思い始めたので、 中でも自分にとって話しやすいお客さんから話し始めるようになったんです。
するとあるお客さんから、 「愛される人になるのは難しいぞ」 「そういう活動をしているとおまえ自身が傷つくぞ」とアドバイスをいただくことがありました。 その他にも「でも俺はお前のやっている活動はかっこいいと思う。 どこかで傷ついたり疲れたら、コーヒーでもご馳走するから休憩しに来い」、 「嫌なことがたくさんあるかもしれないけど頑張れ!」と応援してくださる方が増えていきました。 そして、「何かあったら相談するぞ、協力するからな」と言われるようになりました。

なるほど。例えばどんな相談があったんですか?
飯澤:

初めは弊社の業種で扱っていない業務用エアコンの話しや、土地探しなどばかりでした。 その他にも家のリビングのシーリングライトや家を建て替えるので家財一式の手配を頼まれたり、 趣味のビンテージカーを探してくれなど、 うちで扱っている商材以外の“モノは試し”の相談が多かったですね。
それでも一件ずつきちんと相談にのって、できる限り役に立てるように動きました。
その結果、感謝されたり、 困っているお客さんに、それを解決できそうな弊社のお客さんを紹介することで その悩みが解決し双方が喜べる結果になり、私もとても嬉しくなりました。
2015年の5月頃からこのような相談が出てきて、 プロジェクトを始めてから1年くらいで自分の仕事にもなるようになってきました。

辞めようと思っていた人が、苦手だった職種を1年地道に続けたことで、
        お客さんに感謝され喜ばれるようになり、好きな職種に変わったわけですね。
        しかも仕事にもつながるようになったと。
飯澤:

そうですね(笑)

でもベースとしては商品知識はあったんですよね?
飯澤:

全く無いです。覚えなくてもいいと言われていました。

山田社長:

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いまだにビジネスホンの提案ができないんですよ。
だからそういう人が来て欲しいなぁって(笑)。

飯澤:

そこで社長に言われて救われていたのが、 そもそも提案することもできないし、お客さんとちゃんと喋ることもできないのに両方やらせることは酷だと。
これはとても救いでした。 なので今でも本当に知識はないです。
専門的な知識はないです。
またこれも社長に以前言われて忘れられない言葉なんですが、 人にはそれぞれ得意不得意があって、 自分が不得意なところは誰かに助けてもらえばよい。 そうなるように慈しみプロジェクトで愛される人になれとずっと言われた。

山田社長:

ここまでどっぷり甘えられると思わなかったけどねー(笑) 純粋に言うことを聞いてくれているので文句は言えないですけどね(笑) やっていくうちに知識は後からついてくるからね。

仕事になるようになってきてから、何か変わりましたか?
飯澤:

そこからはだんだん気持ちが入るようになってきて、 このお客さんにはどんなことで役に立てるんだろうか? と少し考え始めるようになってきました。

山田社長:

人が喜ぶことを考えろと言っても普通はなかなか答えられない。 難しいんですね。 そこを日々、飯沢は人を喜ばせることを考え始めているので、 最近は少し上手になってきたね。

飯澤:

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ただ自分の正規の仕事のことではほぼ探していないです。
目的があれば別ですが、ジャンル関係無しで考えています。
最近だと例えば訪問先の会社に入る前、ホームページを見るのですが、 求人の募集をすごくしているのであれば、 人手が足りなくて困っているのかなと思って悩みを聞いたりとか、 これは正規の仕事じゃないんですけどね。
誰かを紹介できたりしたら役に立てるかなと思ったりとか。 設立何十周年とかであれば周年祭などのイベントをやったりするのかな?とか そういうところを見るようになりました。 なので視野がだいぶ広くなりました。

お客様のための情報収集は常に調べてるのですか?
飯澤:

そうですね。テーマが無い場合は特に調べます。 あとは同業種の他社で困っていることが同じように困っていないかなど。 そういうことをなるべく探しています。

社長はこういうところを見ててどうですか?
山田社長:

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うれしいことですね。ただ普通は調べるよね。 ホームページくらいは最低限見るんじゃないかな。まだ最低限の域かなって。
相手の目を見て、「本気で社長を喜ばせたい!」、 そして「人との出会いでこんなにびっくりさせられるんだっていうくらい、社長に感動を与えたい!」 と言って伝えてほしいんだよね。 そのためにはまず、社長の好きなことはなんなのか?困ったことはあるのか? あるのであれば教えてもらうことが重要なんです。 なぜかというと、何が好きで何に困っているのかを事前に教えてもらっていなければ、 いつまで待っても助けることも喜ばせることもできないですよね。 事前にいろいろなことを相手から聞いておくことで、 今は解決できないことでも、いつかは解決できる可能性が高くなります。 いつ感動を与えられるかなんて時と場所は選べないですからね。 だから、相手の目を見てそれを誠実に問う男になれたらかっこいいなーって思うんですよ。 影でこっそりホームページをみることは誰でもできるんです。 でも目を見て誠実に心を込めて言うっていうのは、 「恥ずかしい」とか「変に思われるんじゃないか」とか、いろいろ思うところがありますよね。 でもそれさえも感じずに素直に言えるようになったら坂本龍馬になれるんじゃないかなって。
坂本龍馬は恥ずかしいことも平気でばんばん言っていたんだよね。 そのおかげで日本を変える事が出来たんだと思うよ。 彼だけでは力不足だったけど、彼のその話しを聞いて協力してくれる人が多くて、 いろんな出会いの中で素晴らしい人たちに出会って、 素晴らしい人たちも坂本龍馬の言葉に感化を受けて、世界を変えることができたのかなって。 一人ひとりはたいした力ではないけれど、 志のある人たちが集まったときに世界を変えることができるんじゃないかと。 良い行いをしようと思っているのに、 自分自身が恥ずかしいと思っているうちは無理かなあって思います。

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